ガラスをオービタルサンダーで磨いてはいけない理由

ガラスをオービタルサンダーで磨いてはいけない理由

ガラスをオービタルサンダーで磨いてはいけない理由
よく見かける光景なのですが、ガラス面のうろこ落としや、ガラス撥水コートの下地処理として、オービタルサンダーで磨いている方がいらっしゃいます。

実は、このオービタルサンダーの先につけるパッドが、固過ぎると同時にこの機械特有の動き(上下上下)

が細かく動き、ガラス面に細かい傷を付けながらガラス面のウロコや、汚れ等を落とす行為です。

その後、撥水剤を塗って仕上げ、その時は、一見良い様に見えるかもしれませんが、ここに大きな落とし穴があります。

上の画像では、特殊照明が当たっていない為、磨き切ったガラス面にどれだけ細かい傷がついているのか見えません。

その為、実際のお客様にお渡しした後、目の鋭いお客様の場合特に、フロントガラスが西日などが当たるとガラス面が、細かい傷でギラギラして、見えにくいと言う苦情につながります。

フロントガラス以外でも、プライバシーガラスや、黒いフィルムが貼ってある面が、細かい傷がつく事で、ガラス本来の艶が損なわれます。具体的には、若干白っぽく見えて強い日差しが当たるとその傷が見えます。

更に、オービタルサンダーで付いた細かい傷は、ガラスの表面積を大きくしてしまい、ガラスの撥水コート剤の持続性を欠いた状態になり、お客様の満足度も損ねる結果になります。

実際に、この作業を他の業者さんに依頼した方のガラス面が、上記の様な状態で、拝見した処、その時は、
曇りの日でも傷が見えてしまう程傷が深かった為、ガラスの交換になりました。

この様な事から、オービタルサンダーで磨く事は、NGです。

では、ガラス面の下地処理や、ウロコ落としは、何が最適か?
ガラス面の汚れが、軽微の場合、ガラス磨き専用のスポンジで、上下左右手磨きで、汚れを落とします。

ガラス面の汚れが重度の場合、研磨剤を1段階粗い物に変えます。

それでも汚れが、取れない場合は、ガラス磨き専用の器械で、器械の先につける素材も専用のパッド、研磨剤も、ガラス面の状況に応じて、研磨粒子を変え、磨き方も変えます。

こうする事で、ガラス面の下地処理で、表面積を大きくする事無く、ウロコ落とし、汚れ落とし、更には、細かい傷までキレイに消す事が出来ます。

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