コーティング剤を撥水にするとレンズ現象でウォータースポットになる?

コーティング剤を撥水にするとレンズ現象でウォータースポットになる?

レンズ現象
コーティング剤を撥水にすると雨がレンズ現象を引き起し、ウォータースポットになると言う情報が、蔓延している様ですが、結論から申しますと、その様な現象自体起こり得ません。

想像されるシュチュエーションとしては、ボディーやガラス面を撥水タイプのコーティングを施工して、雨が降り、すぐに晴れて太陽にさらされる事は、1年を通して何度も起こります。
例えば、真夏に雨が降り、翌日まで水玉が出来ていて、当日快晴な場合や、通り雨等です。

では、何故レンズ現象が起こりえないかを説明していきます。
レンズ現象を起こすには、上の図のようにまず、雨に見立てた、Aレンズが、両面凸レンズで、かつなるべく大きくなければ、なりません。
小さいとなりにくく、大きく分厚い両面凸レンズがなりやすい特徴があります。
身近にある物ですと、虫眼鏡や、拡大鏡です。それが、大きな太陽光に合わせて図Cの様な小さな光に角度を調整する必要があります。

更に、図Cのように小さな光になりやすくする為に、図Bの距離を取る必要があります。
そして、図Cの状態を一定時間維持しますと、太陽光の熱が集まり、黒い紙が燃え、穴が空きます。
白い紙で、実験しますと、黒い紙で、実験した時間よりも短時間で、紙が燃え、穴が空きます。
これをレンズ現象と言い、小学生の時、理科の実験でやりましたね。

では、車のボディーやガラス面にコーティングで撥水させた場合、本当にレンズ現象を起こすのでしょうか?

まず雨が撥水し、丸い水玉になりますが、片面凸レンズで、レンズにするには、小さすぎます。
更に、ボディーと水玉に距離が無い為、レンズ現象になりません。

ガラス面の場合はどうでしょうか?
これもやはり、水が片面凸レンズで、レンズが小さすぎ、水玉とガラス面の間に距離が無い為、レンズ現象自体が起こりません。

実際に、私の車や、お客様の車で、ボディーに撥水タイプのコーティングを施工し、雨が降り、すぐに晴れたからと言って、レンズ現象により、黒いボディーが、焼けて穴が空いた例も無ければ、
白いボディーが、レンズ現象により、焼けて穴が空いた例もありません。

ガラス面の場合も同様で、ガラス面に撥水コートを施工し、雨が降り、すぐに晴れ、レンズ現象により、ガラスが、焼けた例も無ければ、レンズ現象により、内装が焼けた例もありません。

よって、コーティング剤を撥水にするとレンズ現象になる事も無ければ、レンズ現象によってウォータースポットになる事もありません。

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